塾長 今西

はじめまして。塾長の今西です。みなさんは「文はひとなり」という言葉を聞いたことがありますか。文章には書いた人間のすべてがおのずとにじみ出るという意味ですが、たしかに大いにうなずくところありですね。就職試験で論文が課せられるのも、みなさんがどんな人間か、文章を通して知るという大きな狙いがあるのです。
私は新聞社で18年間を記者として過ごしました。そこで痛感したのは文章を書くことだけが新聞記者の仕事ではないということ。社会で起きる雑多な現象を自分の目で掘り下げ、だれにもわかるように問題提起する力、つまり思考力が問われているのです。
じつはこれ、就職活動を行うみなさんにもあてはまります。たとえば、志望動機。どんな言葉で語れば説得力があると思いますか。超高齢社会や環境問題などの社会トピックにはどんな視点でアプローチしますか。今西塾では公務員の採用試験に課せられる論文課題を通して文章力はもちろん、社会に出ても通用する思考力を鍛えます。さあ、私の論文ノックに挑戦してみませんか。

なぜ論作文が重要なのか

Point.1論文は字に書いた面接だ

社会が求めているのは人間力、思考力のある人材です。それを見極めるには面接が不可欠ですが、志望動機をいかに説得力をもって語ることができるかが面接突破の重要なポイントになるでしょう。そのためにはまず、自分が納得できる志望動機を論文の形で書いてみること。それによって現在の自分に足りないものが見えてくるはすです。なんどもなんども文章を更新しながら、同時に自分のモチベーションを高めていきましょう。

Point.2公務員試験のあり方が変わり始めた

公務員試験は面接に大きな比重が置かれている一般企業と違い、憲法や数的推理など基礎教養を問う課題もクリアしなければなりません。ところが、大阪府と大阪市は従来の採用試験のあり方を変更しました。一部の職種で基礎教養を問う択一式を廃止し、論文と面接試験に切り替えたのです。より人間力を重視する試験にシフトしたわけです。この傾向は今後、全国に波及していくと予想されます。

Point.3新たな自分を発見できる

筆記試験を突破できても、最後の難関として待ち受けるのが個人面接や集団討論です。ここを突破するカギはコミュニケーション力。つまり、あなたの人間としての魅力が問われますが、意外にも自分のセールスポイントにさえ気づいていないことが少なくありません。そんなひとも論文をなんども書き直し、エントリーシートを磨き上げることで、それまで気づかなかった新たな自分と出会えるはず。それが面接突破の最大の〝武器〟になります。

講師プロフィール

今西富幸(いまにし・とみゆき)

● 略歴

ライターズオフィスPolaris 代表
1962年生まれ。1987年3月、関西学院大学経済学部を卒業後、産経新聞社入社。岡山総局、大阪本社社会部、文化部、神戸総局次長を経て2005年8月からフリーランスに。産経新聞社在籍中は連載企画『人権考』で第1回坂田記念ジャーナリズム賞を受賞。ジャーナリストの活動を行う一方、詩人でもある。
2007年からTAC、Wセミナーで公務員、マスコミ講座の論作文を担当。2013年1月、「就職論文 今西塾」を立ち上げ、公務員、マスコミコースで5年間に30人近い合格者を送り出した。全国からネットによる受講依頼が多く寄せられたため、2018年にこれまでの対面による受講形式を改め、公務員専門のネット塾として新たなスタートを切った。

● 塾長のスクラップブック

今西塾長が新聞記者時代に書いた署名記事の一部を紹介します。
スクラップブックを開く(PDF)

● 主な著書

  • 共著『税金考』(NGS出版)
  • 共著『人権考』(解放出版社)
  • 共著『国際婚外子と子どもの人権』(明石書店)
  • 共著『奇跡の川 天の川プロジェクト』(澪標)
  • 共著『いま、漱石以外も面白い』(澪標)
  • 詩集『火の恍惚をめぐる馬』(矢立出版)