第5期4月期生

令和元年度採用試験 兵庫県庁福祉職(児童福祉司枠)に合格

  • 播田茜さん
  • 兵庫教育大学学校教育学部卒・学校教育研究科修士課程終了

合格したいまの気持ちをお聞かせください

大学卒業から足かけ3年。県のホームページの合格者の欄に自分の受験番号を見つけたときは「やっと受かった」と安堵しました。最終面接のできがいまひとつだったので、正直、自信はなかったのですが、成績照会で1次面接、最終面接とも1位だったのを知り、自分でも驚いています。勝因は今西塾を受講することで、自分が大きく成長できたこと。塾と出合わなければ、この結果はなかったと身を持って実感しています。

これまでの受験経過を

大学時代は神戸市行政職の特別枠に狙いを定め、最終面接まで進みながら、結果は不合格に。私自身、在学中は不登校児童を支援するボランティア活動に取り組みました。この原点に立ち戻り、再チャレンジでは兵庫県の福祉職に志望を変更したのです。ただ、教育大学だったので社会福祉学科がなく、受験するには1年間の福祉現場体験が必要になります。そこで児童福祉施設に就職し、児童指導員として経験を積んできました。いま振り返ると、この社会人経験があったからこそ、自分のなかにしっかりとした芯ができたと思います。

なぜ今西塾を受講したのですか

最初から一般教養対策が必要なく、人間性重視の特別枠に絞っていました。そのためには論文と面接対策が重要になりますが、私自身、論文の書き方がわからず、自信はゼロ。大手の就職専門学校も論文対策も手厚いものではなかった。そんなときに今西塾の合格体験記を読んで迷いが吹っ切れ、入塾を決めました。実際に合格した学生がどんな努力を重ねていたのかが手に取るように書かれており、大きな説得力を感じたからです。

入塾して良かったことは?

作文型の論文対策では、自己体験を自分の言葉で表現する大切さを学びました。私自身もそうでしたが、意外と自分らしさに気づいていないのです。今西塾の論文指導では徹底的に自己体験の掘り起こしを繰り返し行うので、アルバイトやボランティアなど自分のやってきたことの意味合いに気づくことができ、自然と説得力のある文章を書けるようになりました。
一方、時事トピックなどをもとに自分の考えをまとめる論文型対策では、テーマの背景にどんな課題があるのかという土台をしっかり固めることができたのが良かったです。今西塾のオリジナルテキストでは約10テーマの解説があり、どれも論旨の流れが非常にわかりやすく理解できるのが特長です。おかげで各テーマがそれぞれ独立したものではなく、すべて有機的に結びついていることがわかり、論文はもちろん、面接や集団討論でも大変役立ちました。
また、限られた短い字数のなかでまとめるエントリーシートの重要性も実感しました。今西塾では、いかに読みやすく書くか。少ない字数のなかで的確に自分の意図を伝え、面接官の目を引くためのインパクトのある書き方を習得できたのも大きかったと思います。

今西塾の魅力は?

ふだんはネットで受講している学生がスクーリングで顔を合わせ、ともに公務員を目指す同志がいることを実感できたことですね。学部や学科の違う他大学の学生と話をすることが大きな刺激になりました。試験の日には必ず、今西塾のオリジナルテキストをお守りとしてかばんに入れて持ち歩き、それが安心感につながりました。今西先生から「播田さんは社会人経験があるからこそパワーアップし、鉄壁のようになった」と言っていただき、この言葉を忘れず、面接に臨みました。なにより人間として成長できるのが塾の一番の魅力だと思います。

どんな職員になりたいですか

いま全国的に児童虐待が問題になっていますが、児童福祉司はその最前線に立つ仕事。その意味でも非常に特殊な職種ですが、まず親の「当たり前」を突き崩すのが自分の仕事だと思います。児童虐待をする親自身、幼いころに虐待を受けた経験があり、それが当たり前だと思っているひとも多いからです。虐待を受けた子どもは一時保護所に預けられますが、ここでは安全確保のために外部との接触が極端に制限され、この間、学校にも通えず、楽しみを感じることもできません。だから保護されて当然と考えるのではなく、親の元に一日も早く戻りたいと願う子どもの心に寄り添ってあげたいと思います。

今回の受験を振り返り、公務員を目指す人へのメッセージをお願いします

公務員を目指すうえで、同じ志を持つ仲間を持つことが重要。一人だけでやっていると、「論文は優秀作を写せばいい」といった間違った考えに流され、とても危険だからです。実際に私も面接対策では「一問一答」を事前につくっておくことが重要だと考えていました。でも今西塾で学ぶと、これでは本当の自分を出すことはできないことに気づきます。だから徹底して自分の体験を掘り起こしたのです。
受験期間は長いので、確かに落ち込むこともあります。私自身、今回の再チャレンジで前回、最終面接まで行った神戸市が1次で敗退したのはショックでしたが、いち早く気分を切り換え、前向きに取り組んだのが良かったと思います。また、仮に最初の試験がダメでも臨時職員として経験を積めば、再チャレンジでは必ず、この体験が自分の強みとなり、自信にもつながります。とにかく結果に一喜一憂する前にいろんな選択肢を考えておくことが重要だと思います。

  • 【2019年9月掲載】
  • ※ 掲載内容は取材時のものです。